TOP

新型コロナウイルスについての最新情報

新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真
(スパイクタンパク質はコンピューターで赤に着色)
提供:鳥取大学医学部
柴田敏史博士

2021年11月、南アフリカでオミクロン株(ο)という新型コロナウイルスの新たな変異株が見つかりました。
ウイルスの周りにあるスパイクタンパク質が、基準株と比べて30カ所以上変異しています。

実効再生産数は基準株で2~3、デルタ株は5~8とされています。
オミクロン株はデルタ株よりも実行再生算数が高いとされており、非常に感染力が高くなったと言えます。
また、オミクロン株がヒトに感染すると、どのような症状や後遺症を残すかはまだわかっていません。

デルタ株(δ)が日本において第5波を起こしました。同様にオミクロン株が第6波を起こすのは時間の問題です。
感染者数はこれまで最大だった第5波を上回る可能性もあり、警戒が必要です。
2021年12月22日、大阪において市中感染を起こしたとみられるオミクロン株感染者が見つかりました。

マスクの着用、手洗いの励行や3密を避けるなどオミクロン株に対する対策を今まで以上に徹底しましょう。
今、一番求められているのはオミクロン株の「正しい情報」です。e防人2021から正しい情報を発信していきます。

日本の感染者数推移とその予測

日本国内の新型コロナウイルス(COVID-19)の詳しい情報
新型コロナウイルス(COVID-19)関連情報ページ --国立感染症研究所(Niid)

100年前、1918年から始まったスペイン風邪はインフルエンザウイルスによるパンデミックでした。日本ではスペイン風邪によって約42万人が犠牲となりました。

マルセイユの大ペスト

約700年前、日本では室町時代にペスト菌(細菌)感染によってヨーロッパでは人口の3分の1が死亡する事態となり黒死病として語り次がれています。

2009年にメキシコから始まった新型インフルエンザのパンデミックはインフルエンザウイルスが強毒でなかったためなんとか難を免れました。日本は未知の感染症や強毒な鳥インフルエンザ(N5H1)等のパンデミックを想定して新型インフルエンザ等対策有識者会議を立ち上げ議論を重ねてきていました。

そして2019年、ついに恐れられた病源微生物のパンデミック(世界的流行)が起きてしましました。新型コロナウイルス(SARS-CoV-19)によるパンデミックです。新型コロナウイルス感染症を英語でcoronavirus disease 2019としてCOVID-19と略しています。

e防人2021にようこそ!

パンデミックを乗り越えるためには「リスクコミュニケーション」が重要になります。リスクコミュニケーションとは正確な情報を速やかに伝え、危機的状況を正しく把握し、正しく理解し、冷静な対応をとることです。

私達は、リスクコミュニケーションを最優先に考えた結果、最新で、正確な情報を日本語で伝えるサイトの構築を目指しています。

e防人は以下の点に注力し、スムーズに必要な情報にたどり着けるように情報を公開しています。

  • 信頼できる情報源からの情報
  • 最新の情報
  • 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)や新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する情報

e防人2021では科学、医学分野で大きな影響力と信頼性のあるインパクトファクター40以上の学術誌を情報源にしています。

e防人2021
マスコットキャラ
e防人についての説明ビデオはこちらから(4:46)

e防人で扱っているコンテンツの一部を無料で会員登録不要で閲覧できます。
会員登録いただくと全2614件へのアクセスと検索機能を利用できます。

無料公開中のコンテンツはこちらから(会員登録不要)
One Healthの概念図

One Healthとは、2007年に始まった、人、動物、環境の3つのうち1つでも欠けてはならないことを意味する"One for All, All for One"という健康の新しい世界的共通概念です。(One Health | CDC )

2011年、第1回ワンヘルス国際会議がオーストラリアのメルボルンで開催され、2016年に福岡で第2回が開催されました。主催したのは世界獣医師会、日本医師会と日本獣医師会で、同年11月11日に合同提案として「福岡宣言」が出されました。(動物と人の健康は一つ。そして、それは地球の願い。 | 福岡県庁ホームページ )

今回のCOVID-19では、元々コウモリが持っていたコロナウイルスがセンザンコウという動物を中間宿主として、人間に感染したと考えられています。このように、環境破壊により接触機会の少なかった動物と接触するようになり、人間にとって未知の病原体がパンデミックを引き起こすということが現実になっています。

One Healthという考え方は今後のパンデミックを防ぐための重要な鍵になってきます。

更新情報

2022/02/01 累計2500論文突破

2021/11/27 累計2000論文突破

2021/09/27 累計1000論文突破

2021/06/14 初公開